2月定例会一般質問
1 新型コロナウイルス感染症対策について
(1)検査体制の強化について
現在、中国で発生し、国内外で感染が拡大している新型コロナウイルスは、人、もの、金が国境を超えるグローバル社会で初めて経験するパンデミックになる恐れもある。有効な治療薬やワクチンもないパンデミックは、100年前に大流行したスペイン風邪以来となり、今後も、拡大すれば広く経済や社会に深刻な影響が想定される。
感染経路が判明していない事例が多くなっていることから、県内での感染者が拡大することを想定し、これまで、帰国者や接触者、また肺炎症状の患者を対象にされていたものから、検査対象を広げていくことも重要と考える。
各地で新型コロナウイルスの感染発生が確認されている中で,感染患者の早期発見には検査体制の強化を図っていくことが求められるが,知事の所見を伺う。
(2)新型コロナウイルス感染者に対する医療体制の確保について
新型コロナウイルスの感染拡大防止のために必要なマスクや消毒液など、衛生資材の県内への安定供給はいつ頃になると見込んでいるのか、また、本県でも新型コロナウイルスが仮に発生してまん延した場合に、重症者に適切な医療を提供していかなければならないと考えるが、どのように医療体制を確保していくのか、併せて知事の所見を伺う。
(3)新型コロナウイルスの感染発生に伴う観光業への対応について
新型コロナウイルスの感染発生に伴い、とりわけ現時点でも観光業への影響が見られ、今後、深刻化すると懸念されることから、その影響を把握し、県内観光業へのきめ細かな支援をしていくことも重要であると考えるが、知事の所見を伺う。
(4)小中学校及び高等学校等の臨時休校への対応について
新型コロナウイルス発生による小中学校及び高等学校等の臨時休校に伴い、学校現場では様々な影響が懸念されているが、どのような課題があると把握しているのか、また、その課題に対しどのように取り組んでいくのか、併せて教育長に伺う。
2 児童・生徒におけるゲーム障害等への対応について
来年度からICT機器を導入する高等学校について、ゲームアプリ等の導入対応はどのようにするのか、また、近年、スマートフォンやICT機器を利用する頻度が多くなってきている児童、生徒に対して、まずは家庭内での教育が必要だと考えるが、ゲーム障害にならないよう適切な付き合い方の指導や初期症状の早期発見等にどのように取り組んでいくのか、併せて教育長の所見を伺う。
3 都市部における交通環境の整備及び改善について
都市部におけるマンションの増加に伴う車両や歩行者の道路利用の変化に応じ、交通環境を整備・改善していくことが必要であると考えるが、警察本部長の所見を伺う。
4 交番・駐在所の建替えと安全対策について
交番・駐在所の計画的な整備について、地域の安全強化のため、都市部の一人勤務の解消など交番・駐在所の在り方を含め、全体的な配置をどうしていくのか県民へ提示し、一刻も早く建替えを完了させる必要があると考えるが、警察本部長の所見を伺う。
5 広島県におけるMICEのグランドデザインについて
県では、広島商工会議所からの「MICEのあり方提言」を受けて、展示面積が10ヘクタールを超える展示場について、実現可能性の検討を行った。
コンサルタントによる調査を通じて、県はMICEの世界市場やニーズなど様々な知見を得たと考えるが、大規模展示場の構想がなくなった今、広島市の中枢拠点性を高めるために、県としてMICEのグランドデザインをどのように描き、今後推進していくのか、所見を伺う。
また、MICEの推進には、民間事業者の創意工夫を生かし、公共投資のみではなく民間投資によるMICE施設の開発や運営も手段の1つであり、その実現には県がリーダーシップをとり、民間事業者の掘り起こしや官民連携による支援を行うことも考えられるが、併せて知事の所見を伺う。
6 富裕層をターゲットにした観光施策の推進について
富裕層の観光消費額の個別単価は高いものの、総額では一般層に及びませんが、富裕層の観光は、個人消費に留まらず、日本全体および訪れた地域でのビジネス展開、対日投資や不動産投資などの副次的な波及効果も期待されています。
富裕層をターゲットにした観光施策の推進として、体験型ツアーの誘客に力を入れ、観光地広島の発展に結び付けていくことが必要であると考えるが、知事の所見を伺う。
7 2020東京オリンピック・パラリンピック後を見据えた観光施策の推進について
2020東京オリンピック・パラリンピック後を見据え、本県ではどのような中長期の戦略をもって観光施策を推進していこうとするのか、また、他の地域に先んじてハラル対応など多様な文化を受け入れる体制を整備することが必要であると考えるが、併せて知事の所見を伺う。
8 県内の障害者スポーツの更なる振興について
県内の障害者スポーツの振興は、これまで以上に、共生社会の発展に重要なテーマであるとの認識をもって取り組む必要があると考えるが、ハンザクラスの世界大会のレガシーも含め、今後どのように取り組んでいくのか、知事の所見を伺う。